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カソワリィ探索

熱帯雨林の絶滅危惧種 カソワリィ

カソワリィほど特徴的な鳥もいません。光沢のある黒い羽毛、紫と青の首に赤の肉垂、そした頭には骨質な独特のトサカがあります。この鳥は数百万年の進化の過程で残ってきた生きる化石で、恐竜に近い存在とされています。日本では江戸時代初期にオランダの貿易船により長崎の平戸藩に運ばれ、首の赤い肉垂が火を食べているように見えたことから火食鳥(ヒクイドリ)の名がついたと言われています。

生態の特徴として、カソワリィのメスは卵を産むとどこかに行ってしまい、オスが卵を温めてヒナを育てます。また、カソワリィは果実を丸呑みするため、一緒に飲み下された種子はフンとともに排出され、種子の拡散を助けます。70種類以上の植物がカソワリィにその生態を頼っているという、面白い調査結果がでています。現在、約4000羽の野生のカソワリィが生息しているとされ、インガム近くのグリリンガン国立公園、キュランダのバロンフォールズ国立公園、デインツリーやケープトリビュレーションの熱帯雨林などで発見できるかもしれません。ミッションビーチやウォンガリングビーチでも目撃例が多数あります。もしカソワリィを見つけたら、距離をとって静かに観察しましょう。特に幼鳥がいる場合は攻撃的になりますので注意が必要です。また、カソワリィ注意の道路標識がある区間の運転には十分注意を払ってください。もし傷ついた動物を発見した場合には近くの人に助けを求め、獣医さんを手配してもらいましょう。カソワリィはハートリーズアドベンチャーズ、デインツリーディスカバリーセンター、レインフォレステーション、そしてポートダグラスのワイルドライフハビタットなどの動物園で見ることができます。

カソワリィはケアンズ地域にしかいない大型の鳥

カソワリィと出会う