TNQ Writer
「サステナブル・トラベルハブ」では、ケアンズに訪れることによってできるサステナブルな活動や企業の取り組みを発信しています。
ケアンズ観光局の取り組み
オーストラリアは2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ(ネットゼロ)を目指すことを発表しています。それに加えて、ケアンズ&グレートバリアリーフ地域のあるクイーンズランド州では2030年までに炭素排出量を2005年の30%に削減することを目指しています。
さらに、クイーンズランド州政府は2050年のネットゼロ達成のため、クイーンズランドツーリズム・クライマイトアクションプランを立ち上げました。ケアンズ観光局は、州観光産業協議会、州政府観光局、観光省などとともにこのプロジェクトの運営委員会に関わり、ケアンズ地域の二酸化炭素排出量削減に寄与しています。
コロナ禍においても、ケアンズ&グレートバリアリーフ地域は「エコ・ラグジュアリー」の推進やカンタス航空との「グリーン・ティア」プログラムなど、ケアンズへの旅行者にサステナブルな体験を推奨する活動を行ってきました。現在ではケアンズ観光局のメンバーに登録する16%の企業がエコ認証を取得していますが、地域として2030年までに30%の取得を目指しています。
ケアンズ観光局では地元企業にツールキットを提供し、サステナブル・ツーリズムへの取り組み方を支援しています。
ツールキットの支援内容概要
サステナブル・ツーリズムに必要な4つのピラーの説明
グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)は、持続可能な観光と旅行のためのグローバルな基準を設定し、管理している組織で、オーストラリアの主要認証機関であるエコツーリズム・オーストラリアやアース・チェックなどの観光認証機関への国際認定の提供やベースラインの作成などを行う。
GSTCは、4つのピラーとして
A:持続可能な経営
B:社会経済への影響
C:文化への影響
D:環境への影響
をあげており、ツールキットではそれぞれのピラーで先進的な取り組みを行っているケアンズの地元企業をケーススタディとして紹介しています。