TNQ Writer
2018年7月から2019年1月までの6ヶ月で約8000キロを自転車で旅した。そのスタート地点にケアンズを選んだのは、冬でも温暖な気候だと聞き知っていたからで、暑すぎる夏期間よりしのぎやすいだろうと予測してのことであった。
旅の一番の目的はエアーズロックの訪問であり、二番目は友人の居るメルボルンを目指すこと。三番目は、もし時間があればタスマニアにも行ってみたいというざっくりしたものだった。
期間的に「冬」→「夏」に向かうことになるため、より寒冷地に近いメルボルン、タスマニアにたどり着く頃には季候も良くなってるよね?なってて欲しいよね?という願いも含めてのケアンズスタートとなった。
さらに仕事つながりだったケアンズ在住のサム氏(日本人)が空港で出迎えしてくれることになったのも大きな要因である。
7時間のフライトでケアンズに到着。直行便は早いわ~。イミグレは長蛇になっとるがパスポート自動読み込みになっていてあっさり入国完了。
サム氏と再会後、お家の裏庭で持ち込んだ自転車を組み立てる。本来なら空港の片隅あたりで周囲に気を配りながら一人で組み立て作業をしなければならないところ、安全快適な場所でゆっくりできるのはありがたい。さらに梱包に使った段ボールも一旦預かってもらえるのはマジ助かる。
さて、仕事終わりのサム氏が帰宅して夜の宴を開始。オージービールを飲みながらオージービーフを食う。これ以上ない状況で歓待していただき、旅の初日は滞りなく終了ナリ。
ケアンズを発ったあとはタウンズビルまで南下し、そこから内陸に向かってA6、フリンダーズハイウェイを西進する。ノーザンテリトリーのスリーウェイでスチュアートハイウェイに突き当たり、左折してアリススプリングス、キングスキャニオン、ウルル(エイヤーズロック)、クーパーペディ、アデレード、メルボルン、そしてタスマニアと自転車旅を続け、2019年1月に無事ゴールすることができた。道中たくさんのオージーや旅人に助けられ、運命的な出会いもあったわけだがここではすべてを語るスペースは無い。詳しくは我がブログに使命を譲ることとして、自転車旅最終地であるメルボルンからの帰国便乗り換え地がケアンズになり、オーストラリア入国&出国地になった偶然であることよ。
マイ自転車を飛行機に持ち込む場合、専用段ボールへの梱包というハードルがサイクリストに課せられる。これがけっこう手間がかかっててストレスなのねえ~。幸いタスマニアで偶然出会ったオージーサイクリストのピーターが手伝ってくれたおかげで、メルボルンではスムーズに空港チェックインでけた。
ただし乗り換え地のケアンズまでは国内線だが次の大阪までは国際線になる。つまりケアンズで一旦荷物を受け取り、国際線ターミナルまで移動して再度チェックインの必要有り。そこで活躍してくれたのがサム氏ふたたび。持つべきは友よねえ~。
車で酒屋に寄ってもらい、在豪中に大ファンとなったオージービール、クーパーズを手に入れて楽しむことが出来たのも良い思い出となった。
サム氏のおかげで国際線への移動もチェックインもスムーズに終わり、帰国便にて帰阪に至る。見送る人も無くスタートした豪州旅。出迎える者もなく静かに終了。2019年1月下旬のことであった。