TNQ Writer
ケアンズ地域のアウトバックには見所がたくさんあります。そんな見所の一つ、「アンダラ溶岩洞窟」を探検しに行きましょう。ここは地球の不思議がたくさん眠っています。
古くから存在するオーストラリア大陸に火山はあまり多くありません。しかし、 アンダラ溶岩洞窟は数少ないオーストラリアの火山の象徴で、大地の脅威を間近で感じさせてくれます。この溶岩洞窟は大噴出した際にできたものです。
アンダラ・イクスペリエンスは、ケアンズの南西にあるアサートン高原から南西に約3時間離れたアウトバックに位置しています。ケアンズ地域のサバンナ地帯で、溶岩の噴出によってできた巨大な洞窟を探検するツアーが行われています。ナイトツアーでは洞窟内に生息している野生動物を見に行ったり、ヘリコプターで地表がどのようになっているかを観察できるツアーなど様々なオプションがあります。
4月にはアウトバック・ロック・アンド・ブルース・フェスティバル 、10月にはアウトバックでオペラが開催されます。屋外劇場でこれらのイベントが楽しめます。アンダラよりも少し西に位置するマウント・サプライズでは 、設備や道具を借りて原石採取が体験できます。オブライアンズ・クリークではトパーズやメノウなどが採取できます。
さて、溶岩洞窟はどうやってできるのでしょうか?19万年前、約23万キロ立方メートルの大量の溶岩が160キロの距離を流れを続け、アンダラ溶岩洞窟を作ったと言われています。火山が噴火すると、溶岩が地面の上を流れていきます。溶岩が谷に流れると、それは高熱の溶岩の川になり重力によって下へと流れていきます。その際、流れ出た溶岩流の中心部は高熱で熱く、速く流れましたが、外側は冷えて固まったため、内側が流れ出た後には空洞となりました。それが現在の洞窟部分です。
幅21m以上、高さ10m以上の巨大な洞窟はツアーガイドと一緒に入ることができます。入り口部分は光が差し込みますが、奥は本当に真っ暗です。大地の脅威を素直に感じさせてくれる場所です。
アンダラ・イクスペリエンスにはさまざまな宿泊施設がありますが、最も人気のあるのは20世紀初頭のクイーンズランド鉄道の列車です。内装はほとんど当時のままで、バスルームは改装してあり快適で、ベッドは広く寝心地がいいです。
アンダラはアウトバック食事体験も提供しています。夕食はステーキ、カーペンタリア湾の魚やカンガルーのソーセージが楽しめます。ラバ・チョコレートと呼ばれるデザートもあるのでそちらもお楽しみに。因みにラバ(Lava)とは英語で溶岩の意味です。昔ながらの鉄道をモチーフにしたバーを訪れて一杯飲むのも、いい経験です。朝に振舞われるブッシュ・ブレックファーストはキャンプファイヤーの上で調理されています。これがまた美味しいと有名なんです!座席はすべての人が火の周りに座るように配置されています。大自然の中、火に当たりながら食べる朝食はついつい進んでしまいます。
アンダラ溶岩洞窟は、エコツーリズム運営者アンダラ・イクスペリエンスによって催行されているガイド付きツアーでのみ中に入ることができます。