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オーストラリア発の地球に優しい、心と身体に優しいバナナのご紹介です。
エコバナナの創始者、ディレクターのフランク・シャーカさん

フランク・シャーカさん
フランク・シャーカさん

フランク・シャーカさん
フランク・シャーカさん
イニスフェイルの大自然の中で育ったフランクさんは、ダイバーとして働いていた時に陸上での人間活動が海へ及ぼす影響について考えました。そして、サンゴや魚、自然環境を守るために自分ができることは何か。。。
フランクさんは、川や海に農薬を流すことなく、自然と共生した農園を作ろうと決心し、バナナのエコガニック農業をはじめられたのです。
農薬を利用することによって、それが川や海に流れ、魚やサンゴに害を与えてしまいますが、農薬を一切使わないエコガニック農業により川やグレートバリアーリーフを守り、ひいてはコミュニティの自然を守ることに繋がっていくのです。
農薬を使って育てている大きなバナナに比べると、農薬を一切使っていない自然栽培のバナナはとても小さく、周りの人からうまくいくはずないと否定的な意見も多かったそうです。
「もちろん不安になったり、できるのかな?とあきらめそうになったことだって何度もあったよ。でもそんな時こそ、自分のハートの声を信じて、進み続けることが大切なんだ。」と当時を振り返るフランクさん。
今では、色々な農家の方がエコガニックについて教えてほしいと、遠くからも沢山の人が訪ねるようになりました。
自然と共存する農法(エコガニック農法)とは?


エコガニック農法では、自然界のすべての微生物や昆虫を大切にし、ナチュラルな作物を育てることをコンセプトとしています。
自然がもたらしてくれる恩恵を最大限に生かすため、よい微生物もそうでないものも全て大切にしています。
この自然農法を25年続けてきたことで、ケミカルや農薬を一切使わず、とても質の高い美味しいエコバナナを育てることに成功しています。
農薬を使うと栽培期間は通常9-10ヶ月ですが、このエコガニック自然農法では、自然の恵みだけでゆっくり12ヶ月かけて栽培します。
バナナの木には32枚の葉があり、太陽からのエネルギーをこの葉で吸収し成長するため、とても重要な役割を果たしています。
収穫のときに木を切り落とすのですが、その後、そのとなりに自然と次の子供の木が生えてきます。
このケアンズの南のエリアはたくさんの雨、太陽、湿気に恵まれており、バナナの栽培に最適です。悪い微生物もいますが、それを食べる微生物がいて土壌のバランスが保てています。これがとても重要です。
農薬に頼っていると、たくさん作物ができるかもしれませんが、いずれ栽培ができなくなってしまうかもしれません。
フランクさんの農場では季節ごとに微生物や昆虫の動きをチェックしていて、データを集めています。2週間に一度土壌やフィールドをチェックしています。

昆虫の標本
昆虫の標本

17年に及ぶデータ
17年に及ぶデータ
そのデータはすでに17年ほど蓄積されており、土の中で何がおきているのかエコシステムについて学んできました。データをもとにして効率化された栽培をしています。
エコバナナファームは、グレートバリアリーフ・ファンデーションというサンゴ礁を守る活動を行なっている団体に、売上の一部を寄付しています。グレートバリアリーフの財団から唯一認められているバナナです。
福島の子ども達との交流


ケアンズのスマイルウィズキッズという団体で福島の子供達がケアンズへ来る際に、こちらのファームも訪問させていただいています。
今年も福島の子供達に、そして大人の私たちにも熱く、様々な質問に答えてくれていました。
「オーガニックのケミカルはどうですか?」という質問に対し、フランクさんは「オーガニック製品を使うからといって、サステナブルな農業ができるとは限らないです。」と答えていらっしゃいました。

エコガニックとは
エコガニックとは

一生懸命話をきく子供達
一生懸命話をきく子供達
イニスフェイルの土地で、自然と向き合ってきたフランクさんは言います。
「自分がやっていることと、311後、福島の人たちが福島の土地を戻していこうとしているプロセスは同じであり、あなた方のストーリーと私のストーリーは似ているように感じています。そこに自然の存在があれば大丈夫です。」
「世界を変えることはとてもゆっくりではあるかもしれないが、確実に変化を起こすことができます。私たちの活動はとても小さいかもしれないが、確実に大きくなっています。」
フランクさんのお話を聞き、実際にエコバナナファームを見学しながら福島の子供達&大人たちも熱心に話に聞き入っていました。



福島の子供達からのレポートをいただいたので一部を紹介します。

後藤絆希さん
「エコバナナはオーガニックなだけではなく エコオーガニックなところが とても良い所だなと思いました。人間にも環境にも優しく、地球にも優しいエコバナナがもっと沢山普及して、日本でも手軽にスーパーで売られるようになれば良いなと思いました。」

加茂亜唯琉さん
「今日はエコバナナファームに行きました。バナナについてお話を聞いて、生態系を壊さない、土にも虫にも全ての自然に優しい作り方をしていてすごいなと思いました。
なぜそんなバナナを作ろうと思ったのか、きっかけを聞いたら、若い世代に少しでも今の状態を残して繋げるためにと教えてくれました。自分のためとかただ環境のためとかじゃなく、未来のためを思って治動をされていることを知ることができました。
エコガニックについて聞いたお話は、自分の中だけで終わらせるんじゃなくて、福島に帰ってから、いろんな人に伝えてつなげたいです。」

池島玲奈さん
「エコガニック農法について学ぶことが出来ました。幼い頃の経験から、自然環境を守りたいというフランクさんの想いが強く伝わりました。
虫の標本も丁寧に作られていて、悪い虫も良い虫もどちらも残して、自然を共存していくという考え方が素晴らしいなと思いました。
また、バナナに赤い印がついているものは、エコガニック農法で栽培された作物のみに使用出来るマークだと初めて知りました。いつか、福島県でもエコバナナが販売されると思うと、とても楽しみな気持ちになりました。」
オーストラリアのエコバナナを日本へつなぐトモキさん
フランクさんの農場で、トモキさんと私達が出会ったのは、去年福島キッズ達と訪問させていただいた時でした。
自然栽培のエコバナナへのあふれる情熱と共に、フランクさんのサポートをされていました。

トモキさん
トモキさん

福島の子供達にエコバナナの説明をするトモキさん
福島の子供達にエコバナナの説明をするトモキさん

福島の子供達にエコバナナの説明をするトモキさん
福島の子供達にエコバナナの説明をするトモキさん
この日、皆の案内をしてくださったトモキさん。
日本でフルーツの輸入業に携わっていたトモキさんが、オーストラリアでフランクさんのエコバナナに出会ったのだそう。

エコバナナに出会ったときに、これだ!ぜひ日本に伝えていきたい!と感じるものがあり、このエコバナナを広めるために、活動して1年。ついにその努力が実り、先日日本への輸出も決まったとお聞きしました!
トモキさんもフランクさんの自分のハートの声に従い、困難を感じたときにもあきらめないで!の精神をしっかり引き継いで、活動されているのでした。

フランクさんとトモキさん
日本とのやりとりは、トモキさんが窓口になっています。
エコバナナについて興味ある方はぜひトモキさんまで連絡してみてください。
Ecoganic
ディレクター
FRANK SCIACCA ( フランク・シャーカ)
ビジネス開発マネージャー 輸出
徳田智樹
メール: [email protected]

次世代の未来のために、よりよい地球のために今私たち一人一人にできること。
信念を強く持ちあきらめずにやっていくと、素晴らしい未来が築いていけること。
ここに来るたびに大切なことを思い出します。夢と希望への情熱があふれてくるエコバナナファームです。
読んでくださり、ありがとうございます。