Blog Post

ケアンズでレンタカーを借りよう

アバター画像

TNQ Writer

ケアンズで運転した経験がない方やこれからドライブを楽しみたいと思う皆さんに向けて、交通ルールや慣習など日本と異なる点を紹介していきます。

オーストラリアの交通事情は左側車線通行など日本ととても似ているため、初めての場所で運転する時のストレスはほとんど感じることはない気がします。

何度もケアンズを訪れているリピータの人たちは国際免許を取得してレンタカーでケアンズでの生活範囲を広げて過ごしています。

まだケアンズで運転した経験がない方やこれからドライブを楽しみたいと思う皆さんに向けて、交通ルールや慣習など日本と異なる点を紹介していきます。

バーゲン カー レンタル

レンタカー会社の受付

今回は大手レンタカー会社ではなく最近国際空港がある都市で勢力を増している割安なレンタカー会社を利用してみました。

日本車も取り扱っているのですが、韓国車や中国車の貸し出しがメインとなっているのが特徴です。

中国車 HAVAL

車内のモニター

今回は中国車HAVAL社の中型SUVをレンタルしました。

予期せぬ事故などの対応も大変なので保険はプレミアムに入り、負担額をゼロにしておくとストレスフリーで運転を楽しめると思います。

 

運転を始める前に自身のスマホを車内のモニターに直接繋いでGoogleマップや音楽の利用可能な状態にしておくと旅もスムーズでとても役立つと思います。

設定は特に必要なく接続用に充電コードを車内のUSBに繋ぐだけ。

もちろん充電も同時にやってくれるのでバッテリー残量も気にする必要がありませんでした。

充電コードで物理的に接続する方が無線でBluetooth接続が切れることなく使いやすかったです。

アンズ郊外では電波の繋がりが悪かったりWi-Fiがない場所も多いので、Googleマップの設定で事前にオフラインマップをダウンロードしておくと安心して運転を続けることができると思います。

設定が終わったら街に繰り出しましょう。

ラウンドアバウト

まずケアンズシティを走り出し『なんだ?』と思う道路標識はこれではないでしょうか?!

『ラウンドアバウト/環状交差点(Roundabout)』

ラウンドアバウトの交差点では時計回りつまり右回りをすることがルールとなっています。

 

僕は「とにかく右から来る車を優先させる」とずっと思って運転していたのですが、正しくは『既にラウンドアバウトに入っている車両が優先』という認識が規則のようです。

詳しくはこの図でご確認ください。

時々ラウンドアバウトを逆走(反時計回り)して走っているレンタカーもいるのでみなさんはご注意を!

Googleマップでは『〇〇番目の出口を出る』という指示の表現なのでどこを曲がればよいのかわかりやすいと思います。

踏切のサイン

必ず一旦停止のストップサイン

ケアンズ周辺ではキュランダ高原列車やサトウキビを乗せた運搬列車が通る踏切を渡る機会も多いと思います。その際の注意点は・・・

「踏切では止まってはいけない!」

日本で運転する際に気を付けることに「踏切手前での一時停止」がありますが、オーストラリアにて踏切前で停止すると後続車に追突されます。

基本的に赤信号が点滅していない限り踏切ではそのまま通過しましょう。

ただ、時々赤地に白抜き『STOP』標識(左写真)が付いている踏切があるのですが、ここは必ず一旦停止を行いましょう。

街中の踏切では遮断機もありますが、郊外では遮断機はありません。信号が赤く点滅している時だけは列車が見えなくても必ず停止するようにしましょう。

 

ちなみにサトウキビ列車に出くわした時は5分以上通れないときもありますので覚悟してください。

通過速度も遅いのですが、列車のサトウキビ運搬用車の連結数がとても多く、通り過ぎるまでに時間がかかります。

サトウキビの収穫時期でも滅多に通らないので出会えた時はラッキーかもしれません。

信号といえば、オーストラリアの信号は日本のように横表示(青、黄、赤)ではなく縦になります。運転しながら何色が一番上に来るかも注意深く見てみてください。

くれぐれも赤信号無視などはしないように気をつけてください。

デインツリー川を渡チケット売り場

デインツリー川を渡る

次に紹介したいのは『動く橋』と呼ぶべきか、『船で繋がる道路』と呼ぶべきか、日本では体験できないのではないかと思う道です。

ケアンズ北部デインツリー川に差し掛かると日本の高速入口にあるような料金所が出てきます。

チケットは現金やクレジットカードでの支払いも可能となっており、基本は往復分を購入します。

滅多に渋滞がないケアンズですが、ここでは料金所を過ぎても車はのろのろと進み長い列を作ることになります。

のんびり待っていると前の車が動き出し、その後ろについていくと川が見えてきます。

川には橋(船)が停泊していて係員の指示に従いフェリーに乗り込むように車を橋に載せ込みます。

橋の上に車がいっぱいになるとゲートが閉じてこの橋が動き出します。動力はモーターでロープを牽引する事で対岸に移動させていきます。

なんとものんびりした移動橋のオペレーションはケアンズ北部に来たなぁと実感してもらえると思います。

カソワリ(日本名:ヒクイドリ)

カソワリ注意の看板

ケアンズ周辺にはオーストラリアならではの動物が住んでいるのでカンガルーに注意!という道路標識が多いのですが、世界最古の熱帯雨林があるキュランダの森の中を走っているとカソワリ(Cassowary)日本名は火食鳥(ヒクイドリ)注意の標識も出てきます。

彼らは熱帯雨林の広範囲を移動しながら木の実を丸ごと食べ糞と共に種子を排出します。

彼らが運んだ種子も広範囲に広がり芽吹くため森の守護神とも言われ熱帯雨林維持に一役買っています。

現在、人間の行動範囲の広がりでカソワリたちの生活範囲内にも道路が長く伸びていることから、道路に飛び出した個体が轢かれてしまうという事故も増えています。

そこで設置されたのがカソワリ注意の標識とスピードバンプです。スピードバンプは住宅街でも設置され、速度を落とさせるために道路の一部を隆起させ、通過するスピードを減速させる効果があります。

ときどき凸面が大きいものもあるので減速せずに突っ込むと激しい衝撃を受けるので注意してください。

ケープトリビュレーション地区では、右写真のように『ビフォー(上)生きている状態』『アフター(下)轢かれた状態』とウィットに富んだ落書きがされている標識もあるのでゆっくり走って探してみてください。

この標識は定期的に撤去&交換されているようなのですが、新しくなってもすぐにまた後継者のアーティスト?が落書きをするので代々この落書きが続いています。

 

ツアーでは行けない所にも訪れることができるセルフドライブ。

自分たちのペースで運転して行動範囲を広げる事で新しい気づきも生まれるはずです。

いきなり長距離のロードトリップをする必要はなく、今回紹介したデインツリー地区やケープトリビュレーションのようなケアンズシティから3時間程度の範囲でとても魅力的な場所を周ることをおすすめです。

次回のケアンズ旅行ではみなさんにも国際免許を取得してレンタカーでのセルフドライブに挑戦してほしいと思います。

エリア別「ケアンズシティ」トップへ戻る

グレートバリアリーフ・ドライブ