
TNQ Writer
一年を通じて温暖な気候に恵まれた熱帯性気候のケアンズ。世界遺産グレートバリアリーフへの玄関口として有名であり、豊富な降雨量によって育まれる熱帯雨林に囲まれた自然豊かな街です。
ケアンズの南北にわたり群生する熱帯林は「クイーンズランド湿潤熱帯地域」として世界遺産に登録されており、世界最古の熱帯雨林とも言われています。
二つの世界自然遺産に出会える場所 ––––– ケアンズには世界各地から多くの人々が、海や山、大自然の中でのレジャーを目的に訪れています。
そんな大自然に囲まれたケアンズで有名なもの一つにバードウォッチングが挙げられます。
陸海どちらも豊かな自然が広がるこの環境には多くの生物が生息しており、ケアンズ日帰り圏内で記録された鳥類は約440種にものぼります。これはオーストラリアの野鳥の約半数という驚くべき数字です。この地域が、広大なオーストラリア大陸の1パーセントに満たないエリアといえば、どれほど豊かな鳥類相かをお分りいただけると思います。
ケアンズ一帯は、まさにオーストラリアを代表するバードウォッチングの聖地といっても過言ではないでしょう。郊外に足を運ばさなくても、ケアンズ市内でも100種近い鳥類が生息しており、十分にバードウォッチングを楽しむことができると思います。
ここでは、ケアンズ市内の探鳥地のうちアクセスがしやすく、多くの野鳥に出会うことができる二つの探鳥地を写真を交えながらご紹介します。

ヨコフリオウギビタキ
ヨコフリオウギビタキ

オーストラリアチョウショウバト
オーストラリアチョウショウバト

ツチスドリ
ツチスドリ

オーウトラリアイシチドリ
オーウトラリアイシチドリ
ケアンズの中心部、海岸に沿うように南北に伸びるエスプラネードは、外せない探鳥地です。
北側には公園やテニス・バスケットボールのコートなどが整備されており、街路樹とその周辺にはヨコフリオウギビタキ、オーストラリアチョウショウバト、ツチスドリ、オーストラリアイシチドリ、ズグロトサカゲリ、メガネコウライウグイス、オーストラリアクロトキ、美しい色合いのゴシキセイガイインコなどが見られます。真夏となる11月から3月の間はパプアソデグロバトがニューギニア島から渡ってきて、賑やかに飛び回っているでしょう。

メガネコウライウグイス
メガネコウライウグイス

オーストラリアクロトキ
オーストラリアクロトキ

ズグロトサカゲリ
ズグロトサカゲリ

ゴシキセイガイインコ
ゴシキセイガイインコ